「HSS型HSPさんはどういう仕事選びをしているのだろう?」
そんな疑問にお答えします。
当記事では、HSS型HSPさんの仕事選び例・ベンチャー挑戦などがわかります。
HSPアドバイザーのRyotaです。
HSPの教科書WEBライター企画より、HSS型HSPさんに仕事探しの実体験を書いて頂きました。
当記事は、
- HSS型HSPさんへ
- どういう仕事選びをしてきたのか
- ベンチャーで疲れ切った例
をそれぞれお話します。
ぜひお役立てください。
▼フリーターから絵画教室の例▼
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HSS型HSPのキャリア・個人仕事体験談/フリーターから絵画教室に進んだ30代女性のケース
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1.HSS型HSPの仕事選び/体験してきた仕事の紹介
こんにちは。
HSS型HSPの特徴を持つ、関東在住の、新卒3年目の女性です。
私は非常勤の保育士として働きながら、個人事業主のクリエイターとして働いています。
こう言うと、「25才の大人が非常勤なんて。ちゃんとしなくちゃね」と仰る方と、
「自分のやりたいことをしていてかっこいい」と褒めてくださる方がいます。
また、社会人になり3年目ですがベンチャー企業を2社、退職した経験があります。
これについても反応は2通り。
「なんて忍耐力のない子なんだ」と残念がる方もいれば、
「自分の感じた違和感に、しっかりと向き合っていて偉い」と褒めてくださる方もいらっしゃいます。
私自身の中にも、この2種類の感想と葛藤が存在しています。
今日は、HSS型HSPの特徴を持った私が3年間のキャリア選択の中で経験したことを軸に、
キャリアに悩む方の指針になるようなお話ができたらと思っています。
2.なぜ新卒でベンチャーを選んだのか
HSPの特徴をもつ繊細な私が、新卒でわざわざ激務と言われるベンチャーを選んだのか、気になる方も多いのではないでしょうか?
もしくは、信じられない!と思う方もいらっしゃるかもしれません。
「HSP」という言葉を知っていたら、ベンチャーにいくという選択をしていなかったかもしれません。
1番は「繊細な自分を変えるため」というのが大きかったように思います。
当時、私は「HSP」という言葉を知りませんでした。
すぐに傷ついてしまう自分自身や、感性が鋭すぎる自分を変えなければ、と思っていたのですね。
今でこそ生まれ持った特性を根本的に変えるのは難しいことだし、そんな愛しい自分を大事にするべきだと思います。
だけど、当時大学3年生の私には大きな悩みでした。
このまま大学からのルートに従い、大手企業に進んで行けば、きっと私は変われない。
敢えてベンチャーという環境に飛び込んで、かっこよく働く人の中で頑張っていれば、私もそうなれると思っていました。
3.1社目での業務・やりがい・辛かったこと・退職理由
1社目ではじっくり私自身に向き合ってくれる環境がありました。
「繊細な自分を変えたい」という旨を上司にも伝え、さまざまな業務に加え、月に一度のキャリア面談や日報もありました。
しかし、それが辛かったです。
業務だけですでに寝る暇もないほど忙しかったんです。
営業部のメンバーとして成績を上げることに加え、広報・人事などのバックオフィス業務はリーダーとして指揮を執っていました。
営業としてお客様を幸せにする実感を持てることや、数々の大きな仕事を任せてもらえることはやりがいがありました。
しかし、当時はその幸せを感じる余裕すらありませんでした。入社1年半で、適応障害になり退職することになりました。
注意ポイント
時間的な余裕がないと、それだけで人は辛いです。
さらに自分自身の性格面についての教育を四六時中受けていると、心が参ってしまうのは当然のことですよね。
また、そんな忙しい日々の中で、私はHSPという言葉と出会いました。
「あ、私は確実にHSPだし、行動力の面で、HSS型の特性も持っているな」と気づいたのは、この時が初めてです。
入社当初感じていた「自分を変えなければ」という意志は必要のないことなのかもしれない、と感じるようになりました。
① なぜ2社目もベンチャーを選んだのか
1社目を退職し2ヶ月経った頃、知人から「うちの会社の力になってほしい。」と誘われました。
正社員ではなく業務委託。
フルリモートフルフレックスという好条件の元で少しずつ、2社目のベンチャー企業に関わるようになりました。
正直、心もまだ元気な状態ではありませんでした。
しかし、力になってほしいと言われた嬉しさと、働き方を自由に選べるという利点から、働き始めるようになりました。
4.2社目での業務・やりがい・辛かったこと・退職理由
2社目の業務内容も膨大でした。
- 営業
- 営業企画
- 営業メンバーのマネジメント
- 記事執筆
- プロジェクトマネジメント
1社目の経験から、かなり幅広い業務に、責任を持って携わらせてもらいました。
当初の「少しずつ」という想定とは全く異なる業務量。
でも、当時まだ新卒2年目の私には、願ってもない大きな仕事です。
大変やりがいのある仕事を次々任せてもらい、嬉しい、がんばるぞ、と前向きな気持ちが溢れていました。
ポイント
HSPとしての繊細さが活かされたのはマネジメントです。
部下の心の機微にいち早く気づきケアしたり、何がその人の強みなのかを見つけ、活かせる場所を見つけ与えることができました。
部下からの信頼も厚く、チームとしての営業成績としても非常に高い成果を挙げられました。
同じように、マネジメントでHSPの特性が活かされそうな読者の方も多いのではないでしょうか?
しかし、数々の業務がある中で周囲の人の感情の機微を感じすぎてしまうこともあるので注意が必要です。
フルリモートフルフレックスゆえの悩みがありました。
今流行りのこの制度。羨ましく思う方も多いのではないでしょうか?
フルフレックスという仕組みゆえ、四六時中いつでも連絡が飛んできます。
いつまでも働き続けてしまうしんどさや、休みなのに休み切れないという苦しさがありました。
またフルリモートという環境については、上司へのアピールという面で大変です。
というのも、いつも隣で仕事しているとは異なり、頑張りが常に見えているわけではありません。
上司に認められるには、自分自身のしたことをアピールすることが大変重要でした。
私自身はそれが大変苦手で億劫。あまり上司からは認められていなかったように感じています。
「正直、正社員以上の働きをしているのにいつまで私は業務委託なんだろう」と、初めは気に入っていた働き方を不満に思うようになりました。
そこで自分自身が本当にこの会社で正社員になってずっと働いていきたいのか、この仕事を続けていきたいのかを考えました。
そしてすぐに、違うなという確信を持ちました。
もやもやしたまま長い時間、この環境に身を捧げるのはやめよう、と意思を固め、計1年で退職することになりました。
5.HSPさんがベンチャーで働く注意点
2社、ベンチャー企業で働いてきたことを私は全く後悔していません。向上心のある素敵な方との出会いもたくさんありました。
でも、もう一度行こうとは思いません。
HSPの特性をもつ私にはあまり合う環境ではないと感じているからです。
ですが、もしこの記事を読まれた方の中で、ベンチャーに行ってみたいという方がいらっしゃれば応援したいと思います。
でも、注意点を1つだけ、お伝えしておきたいと思います。
環境が整っていないことが当然。
仕組みにも周りにも自分にも、完璧を求めないで。
世の中、誰にとっても完璧ということはそうそうないと思います。
しかしベンチャー企業においては、さらに不完全だと考えましょう。
ベンチャー企業は若い会社です。なのに急成長しています。
急成長だからこそ、整える時間的余裕も、人材的余裕もありません。
仕組みだって、自分自身で整えてやる!という当事者意識が必要。でも、整えた仕組みをみんなが使ってくれるという確実性はありません。
不完全な環境だからこそ、のめり込みすぎないでいてほしい。そして自分自身を責めないで、労りながら働いてみてほしいです。
まとめ:HSS型HSPさんは自分が幸せになる仕事を選んでいこう
私たちが生きているのは、誰かに認められるためでも、優れたキャリアを築くためでもありません。
幸せに生きるために生きているのです。
私もついこの間までは、毎日バリバリ働いてきました。
しかし、今は休み休み、自分のペースで好きなことをしながら暮らしています。
決してたくさんではない報酬をいただいて暮らしていけています。
私にはそれで十分だし、以前よりうんと幸せです。
皆様にも、最適な労働量や働き方がそれぞれあると思います。
私もまだまだ、見つけられると思います。
是非一緒に、たくさん試して、たくさん失敗していきましょう。
よりよい幸せの形を、一緒に見つけていけたら嬉しいです。
以上『『体験談』HSS型HSPの仕事選び/ベンチャー企業の退職の話』という記事でした。
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