「HSPさんの福祉仕事ってどんな感じだろう。体験談が聞きたい。」
そんな疑問にお答えします。
当記事では、32歳男性の福祉仕事体験談。さらには家族のお話がわかります。
HSPアドバイザーのRyotaです。
当ブログではHSP気質を持つ皆さまに体験談をライティングして頂いています。
当記事は、
- 福祉関係の仕事に興味のあるHSPさんへ
- 父親で仕事と家族の悩みを抱えているHSPさんへ
- リアルな体験談
をお届けします。
ぜひお役立てくださいね。
▼HSPさんの仕事探しの話はこちら▼
-
【保存版】HSPの仕事選び対策まとめ/向いている職業10選と共に解説
続きを見る
▼HSPさんの職業アンケート結果▼
-
HSPはどんな仕事・職業に就いている?87種類の職業をアンケートから紹介
続きを見る
1.HSPの社会福祉士。福祉の仕事体験談
初めまして、loca(ロカ)と申します。北海道在住、32歳男性です。
HSE傾向のある強度HSPで、ココヨワさんでの各診断結果は次のようになっています。
- HSP 121/125
- HSS型 58/125
- HSE 98/125
4年制大学で社会福祉を学び、「社会福祉士」の国家資格持ちです。
障がい者支援施設の職員として新卒から勤務。1度転職しており、1つ目の職場は24時間365日、休み無しのブラックな職場でした。
プライベートでは結婚生活7年目で、6歳の娘と4歳の息子がいます。
今回は体験談を基に、以下のことをお伝えしていきますので、よろしくお願いします。
- HSPと福祉の仕事との相性
- 環境を選ぶ大切さ(ブラック企業からの転職)
- HSP気質のある夫、父親として意識すること
2.HSPは福祉の仕事に向いている?
「HSPは福祉の仕事に向いているか?」
強度HSPであり、10年間、福祉職を続けている私の実感は、次の通りです。
- HSPは、福祉職としての「素質がある」。
- ただし、「耐えられるかどうか」は別の話。
施設の利用者たちが求めているのは、
話を聞いてくれる人。自身を尊重し、寄り添ってくれる人
です。
HSPさんの多くが持つ穏やかさや、気配りができる点は、利用者に喜ばれ、職場でも評価されやすいでしょう。ただし、自分自身への負担は大きいです。
まず、勤務中は「1人の時間」を確保できません。休憩中も、利用者と一緒に居ることを求められる職場が多いと思います。
ポイント
利用者の中には、感情のコントロールが難しい方も少なくありません。感情的になっている利用者への対応は、日常的に求められます。
3.福祉関係のHSPさんは、働く環境を自分で選ぼう
仕事に「耐えられるかどうか」は、職場環境に大きく左右されると感じます。
環境の大切さについては、以下の動画で詳しく解説しています。
「自分に」合っているか
私は前職と現在とで、福祉施設を2ヵ所経験しています。
どちらも「就労継続支援B型」(1つ目は、より障がいの重い方を対象とした「生活介護」も行う多機能型)と「共同生活援助(グループホーム)」を運営する、障がい者支援施設です。
利用者数や職員数などの規模は同程度ですが、実働時間や体制、全体的な雰囲気は、職場によって全く違います。
地方住み、ブラック職場時代
新卒で就職した1つ目の職場は、24時間365日休みなし、典型的にブラックな労働環境でした。
施設長は「利用者のために」と熱い思いを持ち、職員もそれにならって、身を粉にして働く毎日。
注意ポイント
プライベートの時間は全く取れず、サービス残業や休日出勤が当たり前です。役職者もおらず、激情家の施設長とのコミュニケーションがいつも負担でした。
就職から3年目、高校卒業から遠距離交際していたパートナーと結婚し、娘が生まれます。
施設長は子育てに協力的でしたが、「私たちが子どもの面倒を見るから、あなたは働いて」というスタンス。
家族との時間を確保したい私にとって、近過ぎる距離感はストレスにしかなりません。
妻にとってもそれは同じで、頼れる者のいない中での育児で産後うつを発症(後に「双極症」だったことがわかりましたが)。
私自身も、仕事とプライベート両方の負担から、うつ傾向が強くなり、涙を流して職場に行けない日が増えていきました。
娘の誕生から1年半、今度は息子が生まれます。ブラックな労働環境、うつ傾向の自分、躁状態の妻。経済的にも精神的にも、このままの生活は限界です。
2人目の出産・育児を機に、実家の力を借りられる地元に戻ることを決意しました。
地元に戻り、現在
地元に戻り就職した現在の職場は、利用者・職員の作業内容が前職とは全く異なり、残業や休日出勤はほとんどありません。
歳の近い同僚も多く、上司との関係も良好。気疲れ、人間関係の負担がかなり軽減され、「これなら続けていけそうだ」と感じています。
福祉施設ですが、作業内容は工業系で、男性職員は機械メンテナンスやフォークリフト作業が多くなります。
ポイント
「1人の時間」とまではいきませんが、利用者との距離が少し離せることは、続けやすさに繋がっていると感じる点です。
仕事を続けていけるかどうかでは、人間関係、職場環境にかかっています。協力的な雰囲気、意見を否定されない安心感があれば、続けやすいですよね。
また、内向的なHSPさんは、職場に「依存しない・されない」、「近すぎず遠すぎず」な関係を意識してみると、気持ちが楽になると思います。
4.HSPの夫、父親として意識すること
7年間続いている結婚生活の中で、我が家は家庭崩壊の危機に2度瀕しました。
潔癖さを自覚する
1度目は娘が1歳頃、2度目は1年ほど前で、どちらも、私の無理な働き方や増えない給料が原因だったように思います。
妻からの苦言に、「仕事はこういうもの」と、聞く耳持たずに苛立っていました。
「こうあるべき」と、潔癖すぎたのでしょう。
人として、夫として、父親として、「常識」から外れることを許せず、家族にもそれを強いていたように思います。
だからこそ今は、「~すべき」→「~した方が良い」と言いかえるように自分に言い聞かせています。
自分の時間を確保する
HSPさんには何よりも、「自分の時間」を大切にして欲しいです。
HSP研究の第一人者、エレイン・N・アーロン博士の著書『ひといちばい敏感な親たち』でも、HSPの親に「ダウンタイム」が必要な点が、最初に説明されています。
真面目なHSPさんにとっては、「親なんだから」、「わがまま」と周囲の目が気になるかもしれません。しかし、できないことを頑張って潰れてしまっては、元も子もない。
私たちが「良い親」であるためには、「無理をしない暮らし方」が何より必要なのです。
そのためには、パートナーに理由を伝え、必要性を理解してもらうこと。話し合える関係性が大切ですね。
また同様に、互いの価値観・プライベートを尊重できる付き合い方が求められると感じます。
まとめ:仕事とプライベートのバランスを考えましょう
強度HSPであり、福祉の仕事を10年間続けてきた私が、仕事に対して、また夫・父親として感じていること、意識していることを説明してきました。
まとめると、次の4点になります。
- HSPは福祉職としての「素質はある」。ただし、負担は大きい。
- 仕事を続けるには、協力し合える雰囲気、労働環境が大切。
- プライベートでは「自分の時間」を確保すること。
- 価値観や意見は違って当然。話し合い、建設的な方向に考えていける相手と付き合おう。
特に強調したいのは、「自分を大切に」という点です。
自分自身も含めて、真面目すぎるHSPさんは、自分を疎かにしがちで、甘え下手な人が多いと思います。
だからこそ、「他人への頼り方」も勉強と割り切って、取り組んでいきましょうね。
自分を大切にして、他人を頼ることを覚えた方が、人生はきっと楽しくなりますよね。
以上『『HSPの福祉仕事体験談』32歳父親としての責任、仕事との向き合い方』という記事でした。
-
【保存版】HSPの仕事選び対策まとめ/向いている職業10選と共に解説
続きを見る
-
HSPはどんな仕事・職業に就いている?87種類の職業をアンケートから紹介
続きを見る