HSPで運動・スポーツ関係。アスリートを目指しているあなたへ。
競技をする中でどういう不安や悩みを抱えるのか。
繊細な気質をどう生かせばいいのか悩んじゃいますよね。
- 小中高実業団全てで日本一を経験
- 日本代表を経験し、国際大会3冠
- 引退後はU-14女子の強化スタッフや、震災復興支援の活動を行う中、障がい児の運動療育プログラムを確立
他にはない貴重な情報になっています。
例えば部活動で悩んでいるHSPさんなど参考になるかと思います。どうぞご覧ください。
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HSPで元日本代表になったみぞれさんについて
◆経歴
小中高実業団全てで日本一を経験。
高校2年生からジュニアナショナルチームに。日本代表を経験し、国際大会3冠。
引退後はU-14女子の強化スタッフや、震災復興支援の活動を行う中、障がい児の運動療育プログラムを確立し、施設を運営しています。
◆スポーツの内容
ソフトテニス。中学校の部員数日本一のスポーツ。
硬式テニスと違い、ダブルスがメイン。ペアとのコミュニケーションが重要な競技です。
◆どんなHSPさんに見てほしいか
競技としてスポーツをしているHSPさんや、HSE型HSPさん。
当時から考えすぎたり、深く考える癖がありましたが、皆当たり前にしている事なのだと思っていました。
(なんなら、まだまだ考えが浅くて甘いと自分をさらに追い込んでいました)
そして人好きで行動力がある反面、世間話は嫌いで、HSE型の気質も強いと思います。
私は運動神経はよくない方でしたが、HSP気質があったからこそ日本一・世界一を経験できたと思っています。
HSP気質で競技生活が苦しく感じる方の勇気になれば幸いです。
HSP気質を持つアスリートについての悩み・解決策について
◆日々の練習はつらくなかった?
私がつらいと感じることは主に2種類ありました。
① できないことのつらさ
できないことを探すといくらでもでてきて、精神的にもつらくなります。
できたことを意識的に見つけるために、できた・できない、その時の気持ちや体調を記録していました。
そしてしんどい時にノートを見返すと、積み重ねてきた努力が目に見えてわかるので自信になり、過去の自分が今の自分を助けてくれました。
また、できた時の自分の状態に近づけるという具体的な手段も見つけることが出来るのでおすすめです。
② 気持ちが沈んでる時の練習
人間関係やプライベートでの落ち込み等、気持ちが万全でない時の練習はとてもしんどかったです。
簡単に気持ちは切り替わらないし、そんな自分に自己嫌悪を抱き悪循環。
そういう時は
今の自分のベストを尽くす
ようにしました。
新しい課題に取り組むことはしない。
万全の状態じゃなくても、最低限のライン(例えばネットはしないとか、足をとめないとか。単純なことほど◎)をクリアすることを目標にします。
この時に注意してほしいのが、精神的な事を目標にしないことです。(例えば声を出すとか、諦めないとか)
技術・戦術的な目標は、出来なければ目標を変えることができますが…。
精神的に落ち込んでいる時に精神的な目標を立てると、ベースがマイナスにある分いつも以上に自分を見る目が厳しくなってしまい、出来ていないと判断してしまうでしょう。
ポイント
スポーツではよく心技体と言われますが、HSPアスリートさんは体技心の順に向き合うことがおすすめです。
人との関わりで苦しかったことはないか
私は同世代の子と話が合わず、大勢でたわむれることが苦手でした。特に休憩時間は苦痛です。
気になる人の話やコンビニの新商品の話など、私にとってはどうでもいい話で、楽しくなかったです。
でも同じ場にいると自然と耳に入ってきてしまい、それだけでストレスを感じていました。
そういう時は他の子と時間をずらしてお昼を食べたり、雑用や自主練をして過ごしていました。
私としては雑談回避のための行動でしたが、周囲からは
- 練習熱心
- 部員の鏡
のように、プラスにとらえてもらえるようになり、単独行動を肯定される流れになったのでそれからは楽でした。
監督さんや仲間との人間関係はつらくなかった?
同世代の子の考えに共感できないし、監督の指導は納得できない。
あくまでもスポーツをするために関わる人という感覚で割り切っていて、良好な人間関係を築くことは考えていませんでした。
孤立していましたが、孤独ではありませんでした。
「周囲に左右されず、真剣な人」というキャラが確立していたので、そういうことにしておきました。
競技前の緊張はどうした?
頭は試合をしているイメージなのに体は動いていないと、脳は体を動かす時に起きる状況(ドキドキ、手汗、体の震え等)を作り出そうとします。
それが緊張です。
なので、まずは短時間で激しくアップをして心拍数をあげます。試合時間に合わせて徐々にペースを調整します。
頭と体がイコールに近づき、いい緊張状態にコントロールできるようになりました。
緊張は皆します。しないようにするというより、うまく付き合う方法を身に着けるように考えをシフトしてから、かなり楽になりました。
思うような成果が出ない時はどうした?
一番は競技から離れることだと思いますが、私はリフレッシュすることにも罪悪感を感じて、年中常にスイッチON状態でした。
競技から離れるとそれはそれでしんどくて。
なので同じ競技で普段接点の少ない人との交流を増やすようにしていました。
チームメイトとだと罪悪感を感じたり、本音や弱音を言ってはダメだと感じていたからです。
年齢が離れていて(上でも下でもいいです)、違うレベルで競技をしている人がおすすめです。
他の競技の人でもいいですが、競技レベルが近い人はおすすめしません(努力を比べて落ち込みやすいので)。
同じ競技に趣味で取り組んでいる人や、初心者の方々と話したり、一緒に競技をすることで違う目線で競技に向き合うことが出来ます。
勝利至上主義だと、成果を出す以外の存在価値が見いだせなくて苦しかったのですが、楽しむことを目的に同じ競技に取り組む方々を通じて、競技を始めた時の気持ちを思い返すことが出来ました。
練習では、技術的な目標を1つ決め、期限を決めてそのことだけに集中することがおすすめです。
HSPとしてスポーツに取り組んできてどうだったか
私はスポーツに取り組んできたからこそ、HSPと上手く付き合えていたと感じます。普段から物事を深く考える性格だったのですが、スポーツをしている時は無心になれました。
練習中に考えすぎてしまい、いいプレーが出来ない事の方が多かったですが、無心でプレーできた時は実力以上のものが出せました。
考えすぎないことの大切さを身をもって知ることが出来たのは引退後の生活でも役立っています。
まとめ:HSPを活かしてスポーツを楽しみましょう
私の元にもHSPさんが『部活動で悩む…』とご相談を頂戴します。
スポーツには向いてないかな?と思う方もいるでしょう。
そんな時は、ぜひこの記事を読み返してあなたの夢や憧れに向かって挑戦してくださいね。
以上、HSPで元日本代表にも選ばれたみぞれさんの体験談でした。
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