「HSPさんが個人事業、個人の仕事で生きていくってどうなんだろう?」
そんな疑問にお答えします。
当記事では、実際に個人事業で3年目になった「ココヨワ太郎」さんの体験談をお届けします。
HSPアドバイザーのRyotaです。私自身も個人事業で生計を立てています。
当記事は、
- 個人事業、フリーランスに興味があるHSPさんへ
- 実際のところはどうなのか…
- リアルな体験談
をお届けします。
気楽な気持ちで挑戦できるものではありません。良し悪しを知りご判断くださいね。
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1.HSPの私が個人事業主になった経緯と現在の状況
私は個人事業主として働くHSP当事者です。
主にWeb サイトの運営などを事業にしており、3年目を迎えます。
この記事ではHSPの私が、実際に個人で働いてみて大変だったこと、開業前に知っておきたかったことなどを、実体験を元に発信します。
始めに言っておくと、まだ試行錯誤中で、成功してる個人事業主ではありません。
しかし、現実に開業者の4割は1年以内に廃業しているので、失敗しないための情報として、参考にしていただければ幸いです。
退職をきっかけに個人事業に移行
一番のきっかけは退職です。元々、人間関係に悩みやすくて、何事も続かないタイプでした。
直近の仕事は、一般事務でしたが、人間関係で消耗し、人と一緒に働くことに疲れ果てて退職しました。
退職後1年くらいは、半分引きこもりながら、いろんなことに手を出しては、すぐ辞めることを繰り返しました。
その中で、自分でやってきたWEBの仕事が少しだけ軌道に乗り開業しました。
ポイント
人と関わる気にはなれないけど、無職でいるのも良くないという考えで個人になったので、私はかなり特殊なケースだったと思います。
2.HSPの私が個人事業主になって大変だったこと3つ
まとめると以下の3つです。
- 社会的信用がない
- とことん実力主義の世界
- 1人で働くことの現実
自由に働ける、人との関わりを選べる自由に目を向けられます。
しかし、現実は甘くはない。厳しい部分もあるんですね。
① 社会的信用がない
個人事業主になると、会社員時代に比べて社会的な信用が下がります。
ちょっと下がるんじゃなくて、大幅に下がりました。
個人でギリギリの生活でやっている間は、信用の低さに常に悩まされます。
- クレジットカードの審査に落ちる
- 初対面の人に警戒される
- 引っ越しする時に不動産屋に収入を伝えて相手の態度が変わる
など、社会との接点がいちいち辛いです。
コロナ禍の際は、ありがたいことに国から無利子の融資(実質借金)をしていただきました。
しかし個人事業主で収入が低く、実績も無いため、審査がなかなか通らず、不安な日々を過ごしました。
会社員の間は組織に守られていたと実感します。
私より大変な人はたくさんいると思いますが、HSPという気質をコントロールしながら、騙し騙しギリギリという感じでした。
社会的信用の低いうちは、自己肯定感が下がる機会が多いため、メンタルにも良くないし、人一倍気になってしまうので、辛いことがたくさんあると感じました。
② とことん実力主義の世界
個人事業主は実力主義です。
仕事の成果や売上はもちろんですが、健康などの自己管理も実力に含まれます。
自分が働けなくなると、収入がゼロになります。
スキルや人脈があるかだけでなく、総合的な生き抜く力が大切です。
運動不足解消のためにジムに通ったり、自宅にランニングマシンを置いたり、健康維持には投資しています。
メンタルを崩すことが何よりも仕事に悪影響なので、心身の健康が働く土台だと感じます。
③ 1人で働くことの現実
マイペースに1人で働くことは、私にとっては、実際はあまり幸せではなかったです。
ポイント
1人に苦痛を感じない人もいるかもしれませんが、私の肌感覚では、HSPであればあるほど、1人でいる時間は孤独を感じて辛いと思います。
部屋で一日中過ごしていると、まるで独房で生きているような気持ちになります。
どうにかしようと、一時期、コワーキングスペースを利用しましたが利用者同士の距離感が難しい上に、マナーを守らない人が必ず一定数いました。
個室でもない限りは、メインの作業場としては、カフェより集中できないと感じました。
結局、自宅作業に落ち着きましたが、孤独感の辛さへの対処は、現在も試行錯誤中です。
3.開業前の準備と再就職の話
開業する前に入念な準備をしておくことが本当に重要です。
開業支援の担当者さんに聞いた話ですが、
起業する人の9割は会社員時代に副業でコツコツと準備を重ねている
と仰っていました。
個人で働く目的があって、そのために必要なスキル、知識、経験があって、困ったときの相談先やメンターもいる状態が理想です。
開業した人の約4割が1年以内に廃業し、10年後も存続している人は約1割という厳しい現実があるので
準備をしても、しすぎることはないでしょう。
個人事業主から再就職しようとした結果
コロナ禍で大打撃を受けた私は、本気で再就職を考えました。
エージェントサービスを利用し、スーツを買って、3ヶ月活動しました。結果、全く手ごたえが無く、上手くいきませんでした。
気持ちまで落ち込んできたので、まずは個人事業で成功するという方向へシフトしました。
また、個人で働く間も、いつでも再就職できるような実力やスキルを持っておくリスクヘッジは必要だと学びました。
今後は、ITと心理学に関連する専門スキルを磨きながら、個人事業を継続していきたいと思います。
会社員と個人事業主はどちらが幸せか
正直に言うと、上司から信頼されていた時期に限って言えば、会社員の方が幸せでした。
会社で、ほど良い距離感の人間関係で、コツコツと社会人として実力をつけていた時期が、最も安定して幸せでした。
職場にいるだけで自己肯定感が上がり、モチベーションも自然に湧いて、人にも恵まれていた時期です。
先輩の離職により働きにくい会社に変わりましたが、それでも、総合的に見ると幸せだったと思います。
何事も続かない私からすると、
会社員でそこそこやれている繊細な人は、すでに十分成功している
と感じます。
まとめ:個人事業は慎重に準備をしましょう
個人事業主は、実力主義の厳しい世界です。
しかし、厳しさを乗り越えて成功し、事業が続いていく状態になれば、幸せは無限大だとも想像しています。
働く環境を自分でコントロールできれば、どの業界の、どんな職種よりも、理想の働き方を実現できるのが、HSPの個人事業の魅力でしょう。
そのためにも、まずはしっかり実力をつけて、万全の準備をした上での起業をおすすめします。
最後に、改めて思うのは、会社員も個人事業主も、働くという意味では、そんなに変わらないのかな、ということです。
この記事を書くモチベーションは、突き詰めると、素直な想いからです。
「自分の実体験が誰かの参考になったらいいな」
「あの人がこの記事を読んだら、どんなふうに喜んでくれるかな」
「記事を書くって、モノ作りみたいで楽しいな」
会社員でも個人事業主でも、小学生が持っている素直な気持ちを忘れなければ、いつかきっと花開くと思います。
焦らずコツコツと、目の前にあることに取り組むこと。
素直な想いを忘れずに、しっかり根を張って、簡単には枯れない花が咲くようなイメージで。
私も、コツコツと、素直さを忘れずに、個人事業でもうしばらく頑張っていきたいと思います。
それでは、この記事が個人事業に興味を持つ人にとって、なにかしらの参考になれば嬉しいです。
以上『【体験談】HSPが個人事業・個人の仕事で生きていくってどう?試行錯誤の話』という記事でした。
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