そんな疑問にお答えします。
当記事を読めばHSP気質を持つ子どもの悩みがわかります。
HSPアドバイザーのRyotaです。
日々HSPさんから100通を超えるコメントを頂戴します。学生さんからも多いです。
当記事は、
- HSP気質を持つ子どもと接するあなたへ
- どういう悩みを持っているのか
- 親や教師はどう考えていけばいいのか
そんなお話をします。
繊細な方と触れ合う機会のある大人はぜひ学んでいってくださいね。
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1.HSP気質を持つ子どもから届く相談・悩み
ほんの一例ですが以下の5つです。
- 近くの席の人が気になる
- 先生の声が大きい、怖い
- 部活動をやめられない
- 委縮してしまう、断り切れない
- 親がわかってくれない
当記事を書いている時点で、私がHSP関連の発信を続けて早3年ほどになります。
この間に…特に共通して届いた内容でした。
こうしてみると「社会人の悩み」と大差がないんですよね。
だからこそ、その悩みを軽いものと受け取らないことが必要なんです。
① 近くの席の人が気になる
- 隣の席の子がうるさい
- 周りの席の子の「声の相性」が悪い
- 貧乏ゆすりなど、気になる行動の子がいる
これ、特に大きな悩みです。
ソーシャルディスタンス後に相談が減りましたので、距離感も問題かと考えられます。
後ろの席であればあるほど、色んな人が気になるでしょう。
では前の席ではどうか。今度は先生との相性があるんです。
ポイント
先生が理解して、席配置を考慮してくれると安心ですよね。
例えば窓側に座るだけで刺激は半分。片側が外の景色になりますからね。
② 先生の声が大きい、怖い
- 怒鳴るように話すので授業に集中できない
- 先生に質問ができない、叱られているように感じる
心理的に安心安全じゃなくなるんですね。
肉体的に優れた人を見ると威圧感があります。子どもは大人に威圧感を持つでしょう。
席が前の方なら、学校そのものが「怖い」となる恐れもあります。
大人が「上司さん怖い…」と感じるのと同じこと。その感覚だと思ってください。
先生が本当に怖い感じの人かどうかは別です。
声が大きい、というだけで強い刺激なんですね。それで「怖い」と感じてしまうことがあります。
▼心理的安心安全についてはこちら▼
③ 部活動をやめられない
- やめることで、元部員や顧問からマウントされる
- 事前に顧問から「やめるのは逃げだ」などと言われる
- 顧問が怖い
これ、特に深刻です。このお話から「学校が怖い」と言う話も聞いています。
実際は…部活動をやめて学業に専念するとか。方向転換となるだけです。
でも部活動の顧問の人が怖くて「話を切り出せない」も聞くんですね。
これは中学生さんから多い相談です。
他の先生が受け皿になるか、親御さんが担任に話す流れになればいいのですが…。
④ 委縮してしまう、断り切れない
- 強要してくる仲間がいると、その誘いを断れない
- 自分の意見を言いづらい
遊び1つでもそうです。
本当は家でのんびりしたかったけど「今日〇〇ちゃんの家ね!」と言って去る友達。
参加するしかないのかぁとか。こういう悩みがあります。
そこで断り方の方法を伝えることなんです。または断っていいと気づかせてあげること。
毎日疲れ果てていないか。
そこを見抜く必要があります。
⑤ 親がわかってくれない
- 勇気を持って伝えても、親が「気のせいだよ」と言う
- 悩みを悩みと捉えてくれない
これ、ドキッとする方もいると思います。
子どもが悩みを吐き出した場合、内容だけを見てはいけません。
どれほど悩んでその悩みを吐き出したか…過程を想像することなんです。
親御さんの中には「自分の子どもが悩んでいるのを認めたくない方」がいます。
だから「大丈夫」「小さいこと」と、しておきたいんですね。
この場合は親御さんの課題。親御さん自信が心理的に助かっていないこともあります。
では、HSP気質を持つ子どもに何をしたらいいのか。大事なことをお話していきますね。
2.HSP気質を持つ子どもに対して考えて欲しいこと
以下の4つを考えましょう。
- その悩みは軽いものではない
- 話を聞いて味方になってあげることが大切
- まだ子どもは対応策がわからない
- よりよい環境を作ってあげよう
「これが普通だ。」「そんなものだ。」
では見放しているのと同じ。
あなたが悩んでいる時に、そんなことを言われたらつらいですよね。
大人目線で見ても子どもの悩みはわかりません。
子どもの知識力。対応力。そこも考えて受け答えすることなんですね。
① その悩みは軽いものではない
- 部活動をやめたい → 学校に行きたくないレベル
- 先生が怖い → 学業に専念できないレベル
部活動くらい我慢しなさい。そういう考えになっちゃう方もいるでしょう。
でも、本人からすれば「今の人生を左右するくらい大きなこと」なんです。
部活動をやめても生活が成り立たなくなるものではありません。
でも子ども目線では、学校生活が成り立たなくなる不安があるんです。
部活をやめたことでのマウント。さらにはやめる時に言い出せないなど…。
深刻に考えた上での相談なんですね。
注意ポイント
繊細な子が相談をする場合って、耐えかねているレベルだと思いましょう。
いつも色んなことを考えて悩んだりしています。
「給食が苦手…」も、ほほえましい悩みではなく大きな悩み。
その悩みの「意識レベルを考えること」なんですね。
雑談的に伝えられた悩みならまだ軽いでしょう。でも普段と違う顔付きでしたら深刻。
普段との違いを見抜くことが大切です。
② 話を聞いて味方になってあげることが大切
わかってあげることがスタートです。
先ほど「心理的安心安全」のお話をしました。お子さん相手にも、もちろん必要です。
だから親が助かっていないといけないんですね。
親の機嫌を子どもに取ってもらっていては、親と子が逆転します。
まず自分は味方であることを知ってもらわないといけません。
- つらかったね、大丈夫だった?
- 私に任せてね
- 何でも話してね
これだけでどれほど子どもが救われるでしょうか。
アドバイスは後回しでも大丈夫。まずは肯定してあげましょう。
③ まだ子どもは対応策がわからない
- 難しいことは実践できない
- 生まれて初めて体験することもある
- 親や教師の当たり前が子の当たり前ではない
例えば友達の誘いを断ってもいい、という意見があります。
これを「本人は想像もしていなかったこと」ってあるんですよ。
今まで断ることを知らなければ、断り方もわからないでしょう。
あなたの当たり前の知識が子どもを助ける可能性があります。
④ より良い環境を作ってあげよう
- HSPは良くも悪くも周りの影響を受けやすい
- 環境次第で良い影響も受ける
本人の課題を考えるより、まず環境を見てあげましょう。
- 肯定的かどうか
- 得意を発揮できるか
勉強は苦手。スポーツは得意。
それなら、スポーツ系の習い事などで実力を発揮できるかもしれません。
誰だって褒められたいものじゃないですか。
勉強、スポーツが苦手でも芸術が得意な子もいるでしょう。
やりたいことを頭ごなしに否定せず、発散を考えてあげると…前向きになりますよ。
悩みがある。でも親も先生も否定的。やりたいこともやらせてもらえない。
そうなると子どもは相談場所がないんです…。
ストレスが強ければ覚えられるものも覚えられません。
まずは心身の健康を1番に考えてあげましょう。
まとめ:HSPは良い影響も受けられる気質です
HSP気質を持つ子どもから受ける相談は以下の内容が多いです。
- 近くの席の人が気になる
- 先生の声が大きい、怖い
- 部活動をやめられない
- 委縮してしまう、断り切れない
- 親がわかってくれない
大人だって近くの席の人がうるさければ仕事に集中できないでしょう。
「我慢しなさい。」
と、頭ごなしに否定せず、その悩みの本質を受け止めて改善してあげてくださいね。
以上『【具体例】HSP気質を持つ子どもの悩みとは?先生・親は知っておこう』という記事でした。
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