HSPの学校生活

HSPの学生さんに知って欲しい環境の話/ホっとする日々を作るポイント

HSPの学生さんに伝えたいこと

「HSPの学生さんはどういう環境がいいんだろう?何を考えるといいんだろう?」

そんな疑問にお答えします。

当記事ではHSPの学生さん向けに環境の話をします
(特に中学生・高校生さん向けです。)

 

HSPアドバイザーのRyotaです。

定期的に、私のスタンドエフエムに学生さんからのレターが届きます。

お悩み女性
確かにHSPの学生さんも悩みがありますよね…。
自分で環境を変えにくいですからね。悪い環境の場合はつらいだろうなって考えてます。
Ryota

当記事は、

HSPの学生さんへ

  • こんなことがあるとホっとできるよ
  • こんなことが皆さんの悩んでいる環境だよ
  • 良い環境に進んでいこう!

というお話をします。

HSPは悪いものじゃありません。良くも悪くも影響を受けやすいということ。

良い影響も強く受けることが論文で発表されております。

悩んでいる皆さんに少しでも助けになれば幸いです。どうぞご覧ください。

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1.HSPの学生さんに取り組んで欲しい3つのこと

HSPの学生さんは理解者がポイント

HSPの学生さんは理解者がポイント

以下の3つです。

  1. 相談場所の確保
  2. 悪い、苦手な環境から離れられそうなら離れる
  3. いざという時の逃げ場の確保

HSPさんについて関西大学の串崎教授のお話や論文が参考になります。

私はよく建物を例にします。1階部分がHSP気質です。人によって2、3階部分に不安症、不登校、抑うつ症状が乗ってくる。そうなると、医学的処置やカウンセリングといった対応が必要となるケースが生じます。逆に言うと、こうした症状の背景にはHSP気質があるということです。

芸人らの告白で注目「HSP」って、どんな人たち? 関西大の串崎教授に聞く

また、東京大学特別研究員の飯村周平さんは

「感受性の高い繊細な子どもたちは、その敏感さゆえに環境の質に応じて良くも悪くも大きく影響を受けやすい」

繊細な子どもの情緒的発達は良い学校環境から良い影響を受けやすい ~発達における脆弱性を可塑性として捉え解析~

と仰っています。

学生さん向けにちょっと難しい内容を引用しましたが、HSPさんは環境に「良くも悪くも影響を受けやすい」ということ。

決してHSPが悪いとか、そういうものじゃないんです。

ですので、

自分にとってよい影響を求めること

が大切だと考えています。

お悩み女性
でも、よい影響って色々と難しそう…。
一概に「こうだ!」とは言い切れないんですが、一例としてお話させて頂きますね。
Ryota

ありきたりなことかもしれませんが、大事なこととなってます。

① 相談場所の確保

相談できると現在の状況が悪くても発散しやすいんです。

お悩み女性
1人で抱え込むのは怖いですね…。
そうなんです。でも学生さんには選択肢が少なすぎます。
Ryota

社会に出ると自由です。

これまでの人生経験もありますし、相談場所を見つけやすいんです。

でも学生さんで相談できる場所って…

  • 親、家族
  • 先生
  • 友達

基本的にこの3つでしょう。

スクールカウンセラーや学校と自宅以外の場所があれば別ですが。なかなか難しいのが本音だと思います。

幸いにも最近はYouTubeやSNS、書籍で様々な情報を得やすくなりました。

「学生 相談」などで検索すると様々な機関が見つかります。

参考 学生相談所

本当につらければSOSを出して欲しいなと思います。

ただし…世の中にはずるい人も多いです。学生さんは社会経験がなく、ずるい人を見抜きにくいでしょう。

  • 公的機関
  • 法人
  • 一貫した話をしている人

こういう場所を使ってくださいね。

② 悪い、苦手な環境から離れられそうなら離れる

  • 誰か何と言おうとつらいのは自分
  • 部活を辞めるのはよくあること
  • 別のことに打ち込めばいい

私がよく聞くご相談の1つに「部活動を辞めたい」があります。

顧問の先生が苦手とか。HSPさんには強い刺激になるでしょう。

お悩み女性
でも辞めるなんて逃げな気がするし…。
いえいえ、皆さん辞めてますよ。
Ryota

部活を辞め別の部活に入る人もいます。勉強に打ち込む人もいます。

これは方向転換ですよね。

社会に出ても皆さん人間関係などでたくさん転職しています

大人だって変わるんだから、苦手なつらい環境を変えることは普通のこと。

HSPさんは特に環境の影響を受けやすいです。良い環境選びを意識してくださいね。

③ いざという時の逃げ場の確保

  • 思いつめた時の相談場所
  • 転校など

世の中には本当につらくてどうにもならないことがあります…。

私も高校でいじめがありまして、親に相談。親から先生に相談してもらい解決しました。
※幸い軽いものだったのでよかったですが。

自分で解決できないなら人を使いましょう

そして、自分がダメになるくらいなら学校をかえた方がいいじゃないですか。

学校はかえがありますが、あなたには代わりがいません。

定時性の高校もあります。定時制の印象も最近は変わってきました。

その在り方は時代とともに変化しています。学ぶ時間帯が選べること、1日の授業時間が短いことなど、多様な学習スタイルに対応できるとあって、定時制高校は近年、不登校・中途退学経験者などの自立支援の面でも期待されているのです。

参考 あおぞら高等学院

定時性に通って立派に働いている方も数多くいらっしゃいます。劣っているとか考えず、そういう手段もあるよと考えておきましょう。

総合学科に進んだ私の話

私は総合学科という当時としては珍しい学校に通ってました。

以下のような特徴です。

  • 2年目から単位制
  • いくつもの科にわかれる
  • クラスがあってないようなもの、大学に近い
  • 専門分野を学べる、比較しづらい

クラスがないのがポイント。

授業によっては生徒がほとんどおらず、先生との距離も近いです。

自由に行動できるので接点のある人も少なめ。人間関係で悩みづらかったです。

特に芸術面、クリエイティブやサービス業関係の内容が学べます。

私の場合は一部のビジネス系+音楽という種類を混合させるように授業を選択してきました。

こういう選択肢もあるよとお考えくださいね。

2.HSPの学生さんが悩んでいるこんなこと

HSPの学生さんから多かった相談例

HSPの学生さんから多かった相談例

代表例が以下の4つです。

  1. 学校の担任が威圧的、相談しづらい
  2. 部活動の顧問が苦手
  3. 理解されにくい、誤解されやすい
  4. 仲間を作りたいけどうまく作れない

先ほどの取り組んで欲しいことから見ればわかりやすいですね。

もちろん悩みは人それぞれ違います。あくまで私が多く聞く内容です。

お悩み女性
それこそ環境が違いますもんね…。
そうです。全校生徒20名くらいの学校もあるでしょうから。
Ryota

でも学校特有の「教育者」との関係などが問題化しやすいなとは感じています。

教育者の影響がそれこそ「良くも悪くもなりやすい」ということですね。

① 学校の担任が威圧的、相談しづらい

  • 真剣に相談に乗ってくれない
  • 話しづらい、決めつけてくる
  • 相談の重さを理解してくれない

声が大きくて怖い。授業の内容が入ってこない、というお話もありました。

お悩み女性
先生は大切ですよね…。
そうなんです。話しづらい先生だと相談できず疲れてしまいます。
Ryota

でも相談しないとあなたの悩みが表面化しません。

もし、担任の先生に話しづらければ…。学年主任の先生に話して見るといいですよ。

ポイント

ただし「私HSPだから。」みたいな話はする必要がありません。

HSPが問題ではなく、その環境があっていなくて悩みを持っている部分が大切。

率直に悩みを伝える方が目的は達成しやすいです。

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② 部活動の顧問が苦手

  • 怖くてどうしても部活に行けない
  • 無理やりリーダーにされそう

部活動も1つのコミュニティです。

部活がどうしても嫌。でも部活の内容は好き…人間関係に問題がある。みたいなことですね。

お悩み女性
仕事内容は好き。上司は嫌い、に似てますね。
そうですね。人間関係の問題ってあちこちで多いですから。
Ryota

やめればいいとは思います。

でも、内容が好きなだけに勿体なく感じるお話につながりますね。

この場合、好きなことを個人的に続けられないか?も検討してみましょう。

今はスポーツや芸術を個人でやる方も多いです。

部活動で学校生活が脅かされるよりは選択肢になってくるかなと思います。

③ 理解されにくい、誤解されやすい

  • 傷つくような発言をたくさんされて困る
  • 周りと自分が違うように感じる

弱気になったり、内気になったり。

もっと楽しくしたいなって気持ちと葛藤するんですよね。

ポイント

学校生活だと特に競争して比較しちゃいますよね。

むしろ、人との違いはあって当然。ワイワイできる人と、のんびり過ごしたい人も出てきます。

無理をせずあなたを大切にしてくれる人を大事にする考えを持ちましょう。

④ 仲間を作りたいけどうまく作れない

  • 皆の中で孤立しちゃうのが怖い
  • どうやって輪に入っていけばいいかわからない

これは中々難しいお話…。特に学校だと「望んだ孤独」ではなくなりやすいんですね。

お悩み女性
望んだ孤独です?
カラオケで1人ボッチとか。そういうイメージです。
Ryota

自分で「ソロキャンプやるぜー!」なら納得。寂しくないじゃないですか。

皆が楽しそうにしているのを見て羨ましくなっちゃうんですね。

でも、無理に輪に入っても気疲れします。

  • 学校外で居場所や仲間が作れないか考える
  • 外面を整える(人の印象は外面の影響が大きいため)
  • 会話以外でコミュニケーションを取る

この辺りを考えていくとバランスが取りやすいです。

方法を知り実験する

悩み続けるのではなく、書籍等で学んで試す方が不安は減ります。

以下のラジオ内容も参考になるかと思います。

最後に「どういう環境ならいいの?」という話でまとめていきますね。

3.HSPの学生さんに伝えたい「よい環境」の話

環境をよい方向に変えていこう

環境をよい方向に変えていこう

ほんの一例ですが、以下の4つです。

  1. 気のあうグループがある
  2. 相談できる場所が複数ある
  3. 先生に理解がある
  4. 得意が発揮できる科目がある

ポイントは「肯定」だと考えてます。

  • 褒められる
  • 認められる
  • 結果が出せる

こんな状態だと楽しくなるじゃないですか。ゲームがサクサク進むイメージ。

お悩み女性
確かに肯定は大事そうですね!
学校生活だけが全てじゃないって部分も知りましょう。
Ryota

例えば盆栽が趣味。

盆栽でご年配の人と付き合うようになり、かつ大会でも上位なんて子もいます。

① 気のあうグループがある

  • 苦手なグループには無理に入らない
  • グループは多人数じゃなくていい、数名でいい

やっぱり友達同士で相談したり、仲良くしたいじゃないですか。

ただ、このグループに「見栄」を作るとモヤモヤします。

お悩み女性
見栄…ですか?
キラキラしたグループに無理して所属。苦しい、みたいなことです。
Ryota

あなたが安心して付き合える人と付き合った方がいいですよね。

友達を人数的。数字で判断せず、人として向き合うとわかりやすいかなと思います。

② 相談できる場所が複数ある

これは当記事でもお話してきました。

もし、現状で心から相談できる人がいない場合は以下をお試しください。

1人で悩みを抱えるのはつらいです。

心の安心安全を保つためにも、相談場所は確保しておきましょう

③ 先生に理解がある

やっぱり先生が守ってくれるかどうかは大切です。

学生時代、大人との接点って少ないじゃないですか。先生の影響は大きいです。

  • 生徒が好き
  • できるだけ親身になろうとしてくれる
  • 細かい相談でも聞いてくれる

もちろん、生徒数が多いと難しい部分はあります…。しかも選べませんからね。

もし頼りになる理解ある先生がいたら大事にしましょう。

担任から外れても、いざという時は頼る価値があると考えてます。

④ 得意が発揮できる科目がある

これは中学校では難しいと思いますが…。

5教科が全てではありません。4教科、さらには別の科目もありますよね。

お悩み女性
1つ得意があれば良い刺激になるってことです?
そうですね。例えば絵だけはメチャクチャ上手とか。
Ryota

勉強はからっきしダメ。でも技術系は上手!とかあるじゃないですか。

それも立派な才能です。自分の得意を発揮できれば認められる場ができ…自己評価も上がります。

そのため進路は慎重に、ですね。

例えば友達に言われて同じ高校とか…。これって将来に影響するほど重要な自己犠牲です。

お気をつけください。

いい担任の先生に出会った話

私は特に高校時代の先生に恵まれました。

高校1年の頃。文化系と体育会の対立がひどく、文化系の生徒がいじめの対象となっていたんですね。

特定の人たちと2年次のクラスを分けてもらうことができました。

放課後、こそっと先生の部屋に呼んでもらえて率直にお話がありました。

50代の男性教師。今でも感謝しています。

一例としてご紹介しておきました。

まとめ:HSPの学生さんはよい環境を選びましょう

HSPの学生さんに取り組んで欲しいことは以下の3つです。

  1. 相談場所の確保
  2. 悪い、苦手な環境から離れられそうなら離れる
  3. いざという時の逃げ場の確保

特に相談場所です。

親御さんが理解してくれるならいいんですが…必ずしもそうとは限りません。

学校と親御さんに相談できない場合も相談場所があるよってことを知るだけでも安心。

ぜひ、悩んだら当記事をご活用くださいね。

 

以上『HSPの学生さんに知って欲しい環境の話/ホっとする日々を作るポイント』という記事でした。

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Ryota

HSPアドバイザー・メンタル心理カウンセラー・行動心理士。自身も強度のHSP。心理系の資格・様々な仕事経験・癒しの音楽を学んだ経験を生かし、HSP向けの相談や仲間作り・認知に向けた活動を続けています。まぐまぐ大賞2020年新人賞1位獲得。詳しくはこちら→プロフィール →著書

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