「HSPさんが幼稚園教諭、児童発達支援ってどうなんだろう?」
そんな悩みにお答えします。
今回は25歳のHSP保育士さんに記事を書いていただきました。
HSPアドバイザーのRyotaです。
HSPさんが比較的多く働いている職業の1つが保育士さん。
また、幼稚園教諭だったり、園でのお仕事となります。
当記事は、
- 保育士の資格を生かして働きたいHSPさんへ
- 幼稚園教諭や園でのお仕事の体験談
- 性格との一致など
をそれぞれお話しします。
シフト制などの具体的なお話もあります。ぜひお役立てくださいね。
▼HSPの保育士さんへ▼
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HSPって保育士は向いてるの?素質と悩みやすい状況、上手に働く解決策を解説
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▼HSPの保育士さん体験談▼
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1.『HSPさん』向け幼稚園や保育園でのこと、体験談
初めまして。関東在住の25歳の女性保育士です。
幼稚園教諭として4年、保育園で2か月働き、今は児童発達支援の事業所で働いています。
Ryotaさんを知ったのは1社目の退職後のことです。
- 「些細なことが気になって疲れやすい」
- 「自責思考で、考えだすとネガティブな考えが止まらない」
など…。
なんだか生きにくいなと感じていたことがたくさんあって改善策を調べるうちにHSPにたどり着きました。
診断では強度のHSPと出ています。
幼稚園教諭・保育園での仕事について
幼稚園教諭は小学生の時からの夢でした。
当時幼稚園生だった弟の送迎についていった時、弟の担任の先生が保護者や子どもたちに囲まれていて、とても慕われている様子が子ども心にうらやましかったことを覚えています。
それ以来、「将来は幼稚園の先生になる」と決め、他の職業には目もくれずに進学先を決めて進んでいきました。
新卒で就職が決まった園は園庭が広くて自由に伸び伸びとした保育ができる理想の園でした。
ポイント
1年目から障害を持つお子さんのいるクラスの副担任になり、クラス運営のほかに個別支援にも奔走しました。
幼稚園仕事は体力勝負!
念願の幼稚園での仕事は実際に体験してみると、思っていたよりも体力勝負でした。
子どもに合わせて常に立って動き回るので休む時がありません。
25人のクラスで子ども一人ひとりに目を向け、保護者対応をすることも難しく悩みもたくさんありました。
また、同僚や先輩とも上手く関わっていかなくては…と思うと人間関係だらけの環境です。考えることがたくさんありました。
幼稚園の仕事の疲れ、人間関係
職員は全員女性、完全な年功序列制です。
男性の目がない分、感情のままに振る舞い、嫌な態度をとる先輩がいたり、本人のいない所で「○○先生ってさー」と噂話もたくさんあります。
朝、挨拶すると返事の声のトーンからその日の先輩の機嫌がわかるくらいでした。
そんな環境で、先輩の機嫌をうかがいながら言われたとおりに保育したり、あちらこちらに気を使って根回しをして疲れていました。
振り返ってみると、人間関係でぐったりしてしまっていたのはHSPだからだったのだと思います。
私は先回りしていろいろ考えたり、空気を読みすぎて意見が言えなかったりしていました。
自信も持てないままだったので自己肯定感も低く、常に自分を責めていました。
幼稚園教諭とHSPとの関係、体験の話
私が退職して、HSPのことを知るうちに思ったのは
- もっと肩の力を抜けばよかった。力を抜いてもすでに十分頑張っている。
- 適当なところがあってもいい。
- できない自分を見せたほうがいい。
ということです。
「ちゃんと」やろうとして必死だった幼稚園教諭時代はこれを意識して働いていればもう少し違ったかなと思います。
ただ、職場環境として
- 感情の起伏を隠さずに振る舞う先輩
- 噂話ばかり
- 常に気をつかう環境
これらは向いていなかったと思います。
園や人間関係によって大きく環境は異なると思うので幼稚園が必ずしもこのような職場環境ではないでしょう。
でも、私は退職してよかったと思っていますし、働き方を見直すきっかけになったことは良かったと思っています。
2.保育園への転職。及び経緯について
次の職場に選んだのは保育園でした。
環境を変えれば経験を活かして働くことができるのではないかと考えたからです。
考え通り、新しいクラスや子どもたちと打ち解けて業務をこなすことはできました。
しかし、保育園のシフト制に苦しみました。
「シフト制は嫌だけどこれも経験してみないことにはわからないし」と思って挑んだのですが、毎日の出勤時間が異なることが苦痛でした。
「毎日同じ時間に起きて、同じ時間の電車に乗りたい」こればかりを思うようになりました。
次第に疲れてしまい、かねてから興味があった「児童発達支援」で働くことを目指して退職しました。
3.HSPの私が感じた完ぺき主義や性格のこと
次の職場を探す前に自己分析アドバイスを受けたり、ストリングスファインダーを利用して自分のことを知る機会を設けました。
これらを行って分かったのは
- 「ちゃんと」が口癖だった
- 自責思考が強く、物事を考え込みすぎ
- 理想とプライドが高い 完璧思考
- イメージとして思い描ける事柄は必ず達成できる
- 自分の手で形になる仕事がいい
ということです。
確かに
- やるからには”ちゃんと”やりたい
- できないと思われたくないからベストを尽くすべき
- あの時あんなことしなければ…
などネガティブな思考傾向があります。
一方で、多趣味でいろんなことに興味が湧くのでやりたいことがつきません。
自分でなんでもやりたいと思います。一度「やりたい」と思えば叶えにいく行動力がありました。
他者視点で自分の特徴を教えてもらうことはとても良い経験です。
HSPの特徴とも照らし合わせて今後の生き方を考えました。
そのため、
- 他人の目を気にしすぎない
- やりたいことをやる
- 気楽に生きる
- 自分を許す
を意識するようにしました。
4.今のお仕事や独立に向けてのこと
今はやりたかった「児童発達支援」の施設で働いています。
幼稚園の経験も活かすことができ、障害を持ったお子さんたちの特性に合わせてサポートしています。
少人数の療育で、お子さん一人ひとりにじっくり関わることができることが良いです。
自分で作った教材でお子さんたちが勉強することもあり、達成感があります。
今後は働きながら通信の学校に通い、新たな資格を取ってフリーランスとして働くことが夢です。
この夢は、実務経験を積んでからになるので少し先の目標になります。
その間は、Ryotaさんきっかけで知った「メンタル心理カウンセラー」の資格を取ろうと思い、現在勉強中です。
収入のアップを目指して副業のことも検討中…。
まとめ:今後の進路を具体的に考えてみよう
何か考えすぎて負のループにはまりそうになったら、今後の進路を具体的に考えてわくわくできるように気持ちを持っていくことにしています。
「HSP」を知って私はとても救われました。
「毎日前向きに、楽しく過ごしていけるよう、自分に優しく生きる」を心がけてこれから頑張っていきたいと思います。
以上「【体験談】HSPの幼稚園教諭・児童発達支援の話/向き不向きや働き方」という記事でした。
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